今朝放送になったNHK連続テレビ小説『まんぷく』で戦争で焼かれたはんこを作り販売する描写がありました。
当時は特にはんこの重要性が高く、また戦争で失ったはんこは大変喜ばれていたそうですね。
どうやらまんぷくの元となった安藤百福さんは実際にははんこ作りには携わっていなかったという事なんですが、戦前からはんこを彫るという行為は全く同じように職人が字入れをし手彫りしていました。
しかし、現在でははんこ彫刻も機械が導入され、簡単に作られるようになりました。
また文字は機械に入っている文字をそのまま当てはめるため、バランスも悪ければ文字も良くなく、陳腐なはんこに仕上がってしまいます。
90年代までは人間の手書き文字を多く見てきた人が多く、それを良しとしない方が多かったんですが、現在ではスマートフォンの台頭で機械文字を多く見るようになり、機械文字に抵抗がない人が増えてきました。
やはり彫刻技術もそうですが、はんこは文字が命です。
ただ当てはめただけの文字よりも、職人が一文字一文字丁寧に円の中に書き入れたはんこは、捺印した印鑑(印影)も生き生きとしたものに出来上がります。
昨今では悲しいことですがはんこの重要性は段々と薄れてきています。
ですが、私達はこれからも1000年以上続くはんこの文化を守り続け、これからの日本にも定着するように頑張っていく所存です。
ぜひ皆様もたかが“はんこ”という考えではなく、1000年以上日本に根付いたはんこの文化を体感し、大事に扱ってください。